高齢者施設

介護型サ高住というのはどのような施設なのでしょうか?~自由に外出できないなどの制限が多い

投稿日:

高齢者施設のなかでも、最近とくに人気になっているのがサ高住(サービス付き高齢者住宅)です。

有料老人ホームなどにくらべて、比較的低コストで利用できることなどが人気の理由となっているようです。

参考記事:サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)が高齢のおひとりさまに人気になっている理由
     
そんなサ高住ですが、「介護型サ高住」というものがあるのをご存知でしょうか?

サ高住という名称になっていますが、実は一般のサ高住とはまったく別の施設といえます。

介護型サ高住は、介護付きの有料老人ホームと同じように、都道府県から「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設になります。

そのため、サ高住であるにもかからず介護保険が適用になりますし、24時間体制で介護サービスを受けることができるのです。

介護型サ高住では要介護者3人に対して1人の職員が配置されます

サ高住の魅力は、有料老人ホームのように高額な入居費用がかからずに、一般の賃貸住宅の感覚で低コストでの入居が可能になるという点にあります。

しかし、一般のサ高住の場合、基本的に自立して生活できる人が入居の条件となりますので、サービスの提供は「安否の確認」と「生活相談」が主なものになります。

そのため、夜間には職員が常駐していないサ高住も少なくありません。

それに対して、介護型のサ高住であれば、都道府県から指定を受けた特定施設となりますので、24時間体制での介護サービスを受けることが可能になります。

介護・看護の職員も特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームと同様に、要介護者3人に対して1人が配置になります。

また、介護型サ高住の場合には、認知機能が低下している人も入居が可能なところも多いようです。

一般のサ高住だと、将来的に自分が重度の介護を必要とするようになったときに出て行かなければならなくなるという不安があります。

しかし、介護型サ高住であれば、要介護となってもそのまま残ることができますので、住み替えをする必要はありません。

入浴の回数が制限されてしまうところが多い

介護型サ高住の場合、通常の浴槽以外に車椅子のまま入浴することができる機械式浴槽が設置されているのが普通です。

そのため要介護度の高い人であっても容易に入浴することが可能です。

しかし、介護型サ高住の場合は、入浴の回数に関して週に2回などと取り決めされているところが多いようです。

施設を運営するための人件費の問題もあり、なかなか入浴の回数を増やすことは難しいのでしょう。

特定施設の運用基準では「自ら入浴が困難な利用者においては1週間に2回以上入浴または清拭すること」となっていますので、なんとかそこの部分だけはクリアーするようにしているのでしょう。

参考:特定施設入居者生活介護の概要~厚生労働省
    

また、この入浴回数の制限は、自ら入浴できる人であっても同様に週2回と制限されてしまうことが少なくないようです。

お風呂好きの人にとっては、週2回の入浴というのはかなり不満に感じるでしょう。

ちなみに、一般のサ高住であれば居室に浴槽があるところも多いですので、基本的に入浴回数に制限はないと考えていいと思います。

介護型サ高住の場合は外出などの行動に制限をかけられてしまいます

一般のサ高住であれば、夜間になると職員が誰もいなくなってしまうことが多いですし、入居者個人の行動に制限がかけられるということは基本的にありません。

しかし、介護型のサ高住の場合には、外出に制限がかかってしまい、近くのコンビニにさえ自由に買い物に行けなかったりします。

こういった外出に制限がかかってしまうのは、介護型有料老人ホームであっても特別養護老人ホームであっても同様です。

認知機能の低下してしまっている人や足腰が弱っている人がたくさん入居していることを考えると、施設が外出制限をするのは仕方のないところです。

しかし、足が丈夫で元気な人にとっては、自由に外出ができないというのは窮屈に感じることでしょう。

外出ができないとせっかく丈夫だった足腰も弱ってしまう可能性もありますし、ときどき散歩などをすることは健康を維持するうえではとても重要なことです。

サ高住は外出制限などなく自由に暮らせると思っている人も多いと思いますが、それはあくまでも一般型のサ高住です。

介護型サ高住の場合には、こうした外出制限があるということを知っておくといいでしょう。

自由に外出ができないのは困るという人は、一般のサ高住に入居したほうがいいかも知れません。

そして、自立して生活をすることが困難になってきた時点で、介護型サ高住に住み替えをすればいいわけです。

一般のサ高住とくらべると費用的にはかなり高くなります

サ高住の一番の魅力は、高額な入居一時金がかからないために入居しやすいという点があげられます。

しかし、介護型サ高住の場合だと事情が異なってきます。

介護型のサ高住の場合には、介護型有料老人ホームなどと同様に、入居一時金がかかってしまうのが一般的です。

一般型のサ高住の場合は、敷金として数十万円程度を負担すれば入居が可能ですし、あくまでも敷金ですから退去をするときには返還されることになります。

それに対して、介護型サ高住の場合には、入居一時金として数十万円~数千万円もの費用が必要になるのが普通です。

この入居一時金というのは、一定期間の家賃を前払いする意味合いのもので、入居期間が短いときには退去時に差額分が返ってきます。

しかし、一定期間をすぎて全額を償却してしまった場合には、1円も戻ってくることはありません。

また、月々の費用に関しても、一般のサ高住が月額5万円~25万円ほどなのに対して、介護型サ高住の場合には、15万円~40万円が相場になります。

一般のサ高住が家賃と管理費だけなのに対して、介護型サ高住の場合には食費がプラスされますので、どうしても月々の費用は高くなってしまいます。

介護付き有料老人ホームにくらべると、費用的には安いといわれている介護型サ高住ですが、一般のサ高住にくらべると入居時や月々にかかる費用に関しては、ややハードルが高いといえそうです。

ただし、介護費用に関しては、介護型サ高住は特定施設のため一定額以上かかることはありません。

一般のサ高住で外部の介護サービスを利用した場合には、利用頻度によって費用がどんどん膨れ上がってしまう可能性がありますが、介護型サ高住ではそういった心配はありません。

一般型と介護型のどちらのサ高住を選べばいいのか

一般型と介護型のサ高住には、それぞれにメリットとデメリットがあることがお分かりになったかと思います。

基本的に、元気で自分のことは自分で出来る元気な人であれば、費用もそれほどかからず、外出などの制限がない一般のサ高住に入居するのがいいでしょう。

ただし、一般のサ高住に有料老人ホームのようなサービスを期待することはできません。

あくまでも、居室と安否の確認や生活相談サービスだけを提供してくれるのがサ高住であると割り切って考える必要があります。

その代わり、食事は自分の好きなものを食べることができますし外出も自由ですので、元気な人にとってはストレスの少ない生活を送ることができるでしょう。

それに対して、自分一人で生活をするのが困難な人が入居するのが介護型サ高住です。

もちろん、介護付き有料老人ホームに入居するという選択肢もありますが、費用的には介護型サ高住にくらべて介護付き有料老人ホームの方が高い傾向にあります。

予算に合わせて、自分に合った施設を選ぶようにするといいでしょう。

-高齢者施設

Copyright© 終活の達人~はじめての終活をサポート , 2019 All Rights Reserved.