おひとりさまの終活

家族などの身内がいない人が病気になったら誰に頼る?~病院との打ち合わせや入院の手続・付添いなど

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人間が生きている間には、何度も病気にかかるものです。

ときには、病状が重くて入院が必要になったり、手術が必要になったりすることもあるでしょう。

そういったときでも、家族のいる方であれば、付き添いの人や立会人を探すのに、それほど苦労をすることはないと思います。

ところが、身内が誰もいない人の場合には、そう簡単には行かないでしょう。

また、多くの病院では、入院の際に保証人が必要になりますが、こちらも家族がいない人の場合には、なかなか探すことが困難であるに違いありません。

ここでは、家族などの身内がいない、いわゆる「おひとりさま」が入院を必要とするような病気になってしまったときに、誰を頼ればいいのかについて考えてみたいと思います。

家族のいない人が重い病気になったときの付き添いをどうするか?

病気で体調が悪くなってしまったときに、誰も付き添いをしてくれる人がいなければ、病院まで自分一人で行って、受付を済ませたあとに診察を受けることになります。

症状が軽ければ、それでもまったく問題はないでしょう。

お医者さんの診察を受けて、薬などを処方してもらって帰るだけですから、家族の付き添いなどは必要ありません。

しかし、症状が重い場合や入院が必要になったりする場合には、付き添いの人が誰もいないというのは不安になるに違いありません。

日頃から気丈にふるまっている人であっても、病気になると弱気になって誰かに頼りたいという気持ちが強くなったりするものです。

また、さまざまな手続きや入院のための準備をすべて自分一人でやるというのは、体調がよくない人にとってはかなりつらいことでしょう。

そんな状態のときに、病院から「連帯保証人がいないと入院の手続きを進めることができません」などと言われたら、絶望的な気持ちになるに違いありません。

家族などの身内がいない人が、重篤な病気にかかってしまったときには、誰を頼ればいいのでしょうか?

職場の同僚や上司に相談をしてみる

家族のいないおひとりさまであっても、仕事をされている人であれば、まったく人との付き合いがないわけではないはずです。

職場の同僚や上司で親しくしている人があれば、まずは相談してみることをおすすめします。

よほど社内の雰囲気が悪い会社でなければ、自分の部下や同僚が重篤な病気になったということであれば、快く協力してくれるはずです。

おひとりさまの中には、他人には頼りたくないという考えの人も少なくないようですが、病気で心身ともに弱っているときには、人に甘えることも大切です。

病気が治って職場に復帰できたら、仕事でがんばって恩返しをすればいいだけのことです。

家族などの身内がいない人にとっては、何かあったときには職場の人たちが家族の代わりになってくれる可能性があるわけですから、日頃から良好な人間関係を維持しておくようにしたいものです。

地域のサークルなどに入って日頃から頼れる友人を作っておく

すでにリタイアをして仕事をしていない人の場合には、職場の人を頼るということはできません。

何かあったときに困らないためにも、日頃からなんでも相談できる親しい友人を作るようにしたほうがいいでしょう。

最近は、老若男女を問わずに参加できる地域のサークル活動などが活発に行われています。

身近に頼れる人がいない人は、日頃からそういったところに顔をだしたりして、気の合う友人をたくさん作るようにするといいでしょう。

趣味が同じ人どうしというのは、お互いに意気投合しやすくなりますから、サークル内だけではなくプライベートでのお付き合いも自然に増えて行くに違いありません。

そういった気の合う友人が何人もいれば、いざ自分が病気になったときでも、親身になって相談にのってくれたりします。

隣人や地域の人と普段から仲良くしておく

最近は、近隣の人たちとのコミュニケーションがほとんどない人が増えているようです。

かつては、向こう三軒両隣の人たちが、家族同然のように親しくしていた時代がありました。

そうした時代であれば、たとえ家族のいないおひとりさまが病気になったとしても、それほど不安は感じなかったに違いありません。

なぜなら、隣近所の人たちが、自分の家族が病気になったのと同様にいろいろと世話を焼いてくれたからです。

いまの時代において、さすがに当時のように家族同然のお付き合いを近隣の人たちとするのは難しいかも知れません。

しかし、日頃から自治体の活動やボランティアなどに積極的に参加するようにして、気軽に話のできる人を増やしておくと、いざというときに力になってくれるかも知れません。

たとえば、誰かからもらいものをしたときなど、ご近所さんにおすそ分けをするといったようなことからでも、親しい人間関係は作れるものです。

家族や身内が誰もないことをネガティブに考えても仕方がありませんので、悩みごとなどを普通に相談できるような親しい人間関係を積極的に築くようにしたいものです。

身内が誰もいなくて内向的な性格の人が病気になったら?

家族などの身内が誰もいない人は、職場や近所の人との良好な人間関係を築くことが大切だということは理解できても、なかなか実行に移せないという人もいることでしょう。

もともと明るい性格で社交的な人であればそれほど難しく感じないかも知れませんが、内向的な性格の人には少しハードルが高いかも知れません。

身内が誰もいなくて、なおかつ内向的な性格のために積極的に友人を作ることが難しいと感じている人は、病気になってしまったときに誰に頼ればいいのでしょうか?

入院をするときに医療ソーシャルワーカーに相談をしてみる

身内や家族が誰もいなくて、職場にも近所にも誰も頼る人がいないという人が入院を必要とするような病気になってしまったときには、病院内の医療ソーシャルワーカーに自分自身の状況について相談をしてみるといいでしょう。

医療ソーシャルワーカーというのは、病院内で医療に関する相談を専門に受け付けている人のことをいいます。

患者のかかえる心理的な問題や社会的な問題を解決したり、調整及び援助をしたりするのが主な仕事で、ほとんどの医療ソーシャルワーカーが社会福祉士や精神保健福祉士といった国家資格を持っています。

参考:医療ソーシャルワーカーとは?

入院にあたって、付添い人や保証人などの解決できない問題があるときには、遠慮なく医療ソーシャルワーカーに相談をしてみるといいでしょう。

何かいいアドバイスをしてくれる可能性があります。

また、病院とうまくかけあってくれて、短期間の入院であれば保証人がいなくても入院を認めてもらえる可能性もあります。

ただし、どこの病院にも医療ソーシャルワーカーがいるわけではありません。

医療ソーシャルワーカーは慢性的な人材不足で、全国に1万1千人ほどしかいないといわれています。

そのため、ある程度大きな病院でなければ医療ソーシャルワーカーに相談することができないというのが現状です。

おひとりさま向けの保証人代行や支援サービスを利用する

身近に誰も頼る人がいなくて、病院に相談できる医療ソーシャルワーカーもいないという場合には、民間の保証人代行や支援サービスを利用してみるといいでしょう。

そういったサービスに入会をすることで、家族や身内に代わって入院時の連帯保証人になってくれたり、手術のときの付き添いをしてくれたりします。

また、身内はいないけれども職場や近所に親しい人がいるという人でも、病院への付き添いはともかく、連帯保証人まではなかなかお願いしにくいことでしょう。

万が一、医療費の未払いがあったり、入院中にもしものことがあったりしたときには、すべて連帯保証人が責任を持って対応しなければならないからです。

血縁関係のない人に、なかなかそこまでお願いするのは難しいと思います。

保証人代行サービスであれば、そういった心配をせずに一切をお任せすることが可能になります。

ただし、ネットで検索するとそういったサービスを提供している会社や団体がたくさん見つかりますが、まさに玉石混交ですので、しっかりとした運営をしているところを選ぶことが大切です。

全国対応をうたっておきながら実際には大都市周辺しか対応していなかったり、連帯保証人にはなってくれても手術などの付添いには対応していなかったりするところも少なくありません。

契約するときには、事前にサービス内容を確認することが大切です。

当サイトでも、「心託」というサービスを紹介しています。

「心託」では、入院時の保証人代行はもちろんのこと、さまざまな手続きや付添いなどもすべてお任せすることができますので、参考までに以下のページをご覧になってみてください。

「心託」の身元保証サービス

救急で病院に運ばれたときも家族のいない人は困ることがたくさんあります

ついさっきまで元気だった人が、突然体調を崩して倒れてしまうということはよくあります。

また、運悪く交通事故などに遭遇して大けがを負ってしまうようなこともあるでしょう。

そういったときには、とりあえず救急車を呼ぶことで、病院まで搬送してもらって処置を受けることはできます。

緊急で手術をしなければ命の危険にさらされるような状態だと、立会人の同意などがなくてもそのまま手術が行われたりします。

やはり人命救助が第一だからです。

しかし、問題はそのあとです。

無事に手術を終えて一命をとりとめることができたとしても、しばらくはそのまま入院を続けることになります。

入院にあたってさまざまな手続きや準備をしなければなりませんが、手術を受けた本人は絶対安静で動くこともままなりません。

家族や身内がいればそれらの手続きをすべてお任せすることも可能ですが、おひとりさまの場合には、自分が入院をしたことさえ連絡できる人がいなかったりします。

また、1人暮らしの人は家族が誰もいないさみしさからペットを飼っていることが多いものですが、自分が退院するまでの間、ペットの面倒をどうするかという問題にも直面します。

家族のいる方であれば、そういったことはすべて家族にやってもらうことができますが、誰もお願いできる人がいない場合は、本当に困ってしまいます。

参考:ペットと暮らすおひとりさまが考えなければいけない終活のこと~万が一のときペットをどうするか?

たとえ身寄りのないおひとりさまであっても、何かあったときに相談できる人と常にコミュニケーションをとれるようにしていたり、先ほど紹介した身元保証サービスの会員になったりしておくことは、とても大切だといえます。

いまは普通に元気に生活していたとしても、人生はいつ何時こういったことが起こるか分かりません。

いざというときに困らないように、早めに準備をしておきたいものです。

自分は健康だから病気とは無縁だと考えるのは危険です

いま健康状態が良好な人は、このままずっと自分の健康が続くような錯覚を起こしがちです。

しかし、公益財団法人生命文化センターのアンケート調査によりますと、過去5年間に入院経験のある人は、40代で12.6%、50代で16.2%、60代で21.4%もいるそうです。

参考:生活保障に関する調査~公益財団法人生命文化センター

このデータを見ると、60代の5人に1人の割合で、過去5年以内に入院を経験しているということになります。

40代であっても、8人に1人が過去5年以内に入院の経験があると答えているのです。

年齢が高くなってくると、病気で入院をする可能性がどんどん高くなっていきます。

たとえいまは健康であっても、何かのきっかけで体調を崩して入院を余儀なくされないとも限りません。

そうなったときに、保証人がいなくて病院に入院を拒否されたり、立会いをしてくれる人がいなくて手術が受けられなかったりしては大変です。

家族や身内がいな人は、いざというときに困らないように、元気なうちにしっかりと対策を立てておく必要があります。

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